正しい言葉なら、これほど長く考えつづけることはなかっただろう。
「パリのガイドブックで東京の町を闊歩する」
突然、啓示のように降ってきた言葉を口ずさむ「私」はそんなことが果たしてできるのだろうかと考えながら、住みなれたはずの東京の町を歩きはじめる。表参道へ、荻窪へ、そして神保町へ。パリのガイドブックを手にした「私」はどこにたどり着くのか。第1号はとあるものを求めて、2018年夏、炎天下の都内をくり返し行き来した記録である。
◎翻訳家の岸本佐知子さんが読売新聞書評で取り上げてくださいました!
https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/review/20190713-OYT8T50141/
正しいものを手にするよりも間違えたものを手にする方が、ずっと面白いことが起きるということを文学で実践する本です。
目次
目次 第一章 まだ歩きださない
第二章 フレンチトーストを求めて
第三章 ポストフレンチトーストを歩く
著者:友田とん
出版:代わりに読む人
出版年月:2019年 4月
判型:新書判 47P フルカラー並製本